「アナザーアースファンタジア」とは?
人類誕生以前の地球が一度滅びかけた時、火の魔王クレアテが「魔法」の力を世界中に解放することで生命を救ったため、地上のあらゆる場所と生物に魔法の力が存在する、空想上の地球=アナザーアースであり、当サイトで公開している一連の作品群の総合的なタイトルです。


 どんな世界なの?
火の魔王クレアテ、土の魔王ヒュージ、水の魔王ハイドロ、風の魔王シルバの四体の魔王が東西南北にそれぞれの支配圏(魔界)を持ち、その他人間の国王や大司教などが方々の国々を統治しています。水の魔王崩御後は、息子のアッシュが魔王として君臨しています。
世界中のあらゆる場所に精霊の力が満ち、好奇心旺盛な悪魔が闊歩したり、危険な妖怪が子どもを狙っていたり、妖精にいたずらされたり、天使を見たり、人魚の歌を聴くことができたりします。また、魔法使いの光る血が高値で売買されたり、女神教の神父が土着信仰をゆっくりと破壊したり、海賊が海を荒らし回ったり、植物学者がより栄養価が高く丈夫な作物の完成を競ったり、錬金術師がキメラの少女に話しかけたりしています。


 登場人物・用語紹介
悪魔 フェイツ
…「愛欲」を司る、燕の悪魔。プライドが高い気取り屋ですが、自分の身内に対しては面倒見が良く、優しい一面もあります。冷静沈着を装っていますが実際は激昂しやすく、幼少期は更にやんちゃでした。人間や、人間の語る「愛」の感情を小馬鹿にしています。大好物は豆料理(特に大豆)です。カラスが嫌い。

魔王 アッシュ
…林檎の樹の魔王。父王崩御後に若くして魔王の座に即位したため、年若く力の無い彼に対する失望の目線に常に怯えていました。幼少期の自分の教育係であり、成人後は彼の忠臣となったフェイツを心から信頼しており、その感情は次第に愛情へと変わっていきましたが、その想いを伝えた日から、彼の運命は大きく変わってしまいました。

錬金術師 ツィルミ
…稀代の錬金術師と謳われつつも、その出自や生涯には謎の多い、白髪黒衣の男。「賢者の石」の精製にも成功したと言われていますが、実物を公開する前に失踪し、どこかの森で隠居暮らしをした挙句、霞のように消えたとそうです。現在でも彼が不老不死になって生き続けているとか、賢者の石を手に入れた者は不死や死者蘇生の恩恵が与えられるなどといった噂が、まことしやかに囁かれています。

女神教
…アナザーアースではほぼ唯一の一神教であり、女神ヴァイオレッタを信奉する宗教団体です。千年以上の歴史を持ち、その組織体や女神教信仰国は、歴代大司教達によって指導されてきました。「人類は自然に勝利し、より発展しなければならない」という思想の元、今まで精霊や霊獣などに守られてきた自然領域を大きく破壊し、勢力を拡大させ、人口増加・世界進出・文明の発達などに大きな役割を果たしました。人類同士でも争い、勝利を重ね、多くの属国を得ました。彼らはそれら「栄光の歴史」を、女神による加護のためであり、人類として正しい行為だと信じています。

賢者の石
…錬金術師ツィルミが生みだした、叡智の結晶。卑金属を貴金属に変える、不老不死を与える、死者を蘇生させることができるなどの効用が噂されていますが、どれも正確ではなく、実際は持ち主に「全知全能の知恵を与える」呪われた石です。持ち主は、それまでいた認識世界より一つ上の次元に意識を飛ばし、あり得たかもしれない別の可能性の世界(並行世界/パラレルワールド)の存在を認知・移動できるようになり、その結果としての不老不死(全世界線での自己の把握)、死者蘇生(対象者の死の運命が回避された世界への移動)ができるようになります。ツィルミが制作した後は彼自身と共に行方不明になりましたが、現在は魔王アッシュが所有しています。


 アナザーアースの簡単な歴史
◎地球誕生
◎火の魔王クレアテの誕生
◎地球が厚い氷の膜で覆われ、当時の生態系が絶滅の危機に瀕する
◎クレアテが己の火で氷を溶かし、地球を救う。クレアテの火のエネルギーと、旧生命の残骸による豊富な栄養分が地球全体に広がり、生命の爆発が起きる
◎豊かな自然環境と生態系が出来上がり、魔王は自然のエネルギーにそれぞれ名前を付け、彼らは土・水・風の魔王となる。更に、天地には精霊、妖精、人魚、悪魔など、あらゆる魔法生物も誕生する
◎人類が誕生する。人類に期待をかけたクレアテは、彼らに己の火を分け与える。彼らの中に「魔法使い」と呼ばれる種族が誕生し、人類は賢くなり、地球のあらゆる場所に分布する。土の魔王ヒュージは人類の隆盛に怒り、勝手なことをしたクレアテを東の庭園に封印する。しかしクレアテは、人類の更なる進化を望んでいた
◎数百年後、放浪の賢者マーサーがクレアテの封じられた庭園に辿り着き、彼と謁見する。魔王クレアテは自分の娘を彼に託す。マーサーは魔王の娘を「女神」と呼び、彼女を信奉する宗教団体「女神教」を設立し、自身をその初代大司教に据えた。そして、女神教による自然の圧倒・破壊・文明発展への道筋ができた
◎水の魔王ハイドロ崩御。息子のアッシュが新魔王となる
◎錬金術師ツィルミが賢者の石を制作、失踪
◎アッシュ、フェイツを誤って殺害し、深く後悔する。死者を蘇生させるという噂のある「賢者の石」を手に入れるため、形振り構わなくなる
◎アッシュ、賢者の石を所有。別の世界で死亡前のフェイツと再会するが、再び過ちを犯す。そして、何度も何度も、罪を繰り返す
……。
◎現在のすべてに嫌気が差したアッシュは、地球を滅ぼすことにする。魔王ヒュージを殺し、その魔力を奪い、大規模な地殻変動を起こして地球全体を疲弊させる。地中不覚に根を張り、地球を割る
◎全生命の死滅、歴史の終焉、長い沈黙。やがて孤独に耐えられなくなったアッシュは、クレアテの真似をするように、地球の再生に着手する。土塊を捏ね、石と石を繋ぎ合わせ、中心に火を灯し、水を流し込み、生命の息吹を吹き込んで……

こうして、魔王アッシュの手により、トレースアースが誕生した。

魔王は、僅かな魔力の片鱗と魂の記憶を掻き集め、かつての部下や著名な精霊群を再生し、一部は地球に残し、一部は月に連れ帰った。そしてトレースアースの魔界は、月に存在するようになった